概略

地球自然環境やスマートシティ政策など、私たち身の回りへの関心と関連する近年の技術革新を受け、各界で社会実装が始まっている。しかし、特に多種多様な人々が存在する都市においては、環境、技術、文化等考えるべき問題は多く、その方向性に十分な合意形成を伴って進められたものは少ない。実際、トロントで計画されていたSidewalks Labによる開発の中止は、技術優先で街づくりをしようとした結果、住人からの理解が得られていなかったことが原因の一つだと言われている。住民や関係者との不十分な合意形成が理由で計画が頓挫してしまうことは他にも多々あり、問題の難しさをよく表している。
環境に関する、多様な人間、幅広い業界が存在する集団の合意形成をサポートするツール、『namaph』を作成する。

プロフィール

生麩製作委員会(代表:酒井 康史/竹田 聖、片野 晃輔)

酒井 康史
MIT Media Lab リサーチアシスタント。分散システム(情報)や民主プロセス(政策)を参照し、都市とテクノロジーについて研究する。

竹田 聖
フリーランスのデータサイエンティスト。専門知識が必要な技術を幅広い人間が扱えるようにするデザインツールの開発を行っている。

片野 晃輔
生物学、生態学及び市民科学分野の研究を行っている。持続可能なプロジェクトに取り組む企業向けにアドバイザーなども行っている。