概略

視覚情報が奪われた展示空間では、鑑賞者から発せられた足音や物音に、各エリアにインストールされたインパルス・レスポンスが畳み込まれ、鑑賞者は自分が実際にいる空間とは違う空間を想起する。本作では、現実世界では視覚によって音による想像が “閉じ込められている” として、その制約がない展示空間内でのみ、想像力が “on parole(仮釈放)” 状態になることを目指す。

プロフィール

Photo: Ken Hirose

1993年生まれ、慶應義塾大学卒業。在学中からボイスプレイヤーとして楽曲、サウンドインスタレーションに参加。2019年NTT ICC無響室において22.2chで制作した『Lenna』の2ch版を発表、YCAMでは22.2chで展示。細井美裕+石若駿+YCAM『Sound Mine』(2019)、Ars Electronica 2020では無響室と残響室を繋ぐテレプレゼンス作品『Vocalise』を発表。
https://miyuhosoi.com

メディア芸術祭での受賞・選出歴