プログラムについて

文化庁では、「メディア芸術クリエイター育成支援事業」の一環として、「キュレーター等海外派遣プログラム」を実施します。本プログラムを通じて、メディア芸術をサイエンス、教育、ビジネス等の領域にもまたがって思考し、既存の概念にとらわれず、新しい文化や新しい枠組みを作り出せる次世代のキュレーターや文化プロデューサーとして幅広く活躍する人材の育成を目指します。

令和4年度は、アルスエレクトロニカ(オーストリア・リンツ市)のヴィジョン・哲学・実践を学べる実地研修プログラムを実施します。世界最大のメディアアートフェスティバルである「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」の運営のほか、教育、研究、コンペティション等、アルスエレクトロニカにおいて行われている幅広い領域の業務を体験することで、知識やスキルを学ぶことができます。

募集概要

アルスエレクトロニカ(オーストリア・リンツ市)での約半年間の研修プログラムに参加する、メディア芸術の活動・研究に関わったことがあり、文化プロデューサーとして活動する意欲のある人を募集します。採択者には、現地までの渡航往復航空賃、支度料、滞在費(規定額)を支給します。

・派遣期間:2022年 5月~10月(予定)
・採択者数:1名

プログラム内容

アルスエレクトロニカの4つの部門における業務を幅広く体験する研修プログラムです。2つの施設(アルスエレクトロニカ・センター、フューチャーラボ)で学ぶほか、コンペティション(プリ・アルスエレクトロニカ)や、9月に開催されるフェスティバルの運営に携わると共に、自ら小規模なプログラムを企画・実施する機会を持つことができます。

令和4年度アドバイザー

畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)

1968年生まれ。1996年の開館準備よりICCに携わる。2000年の「サウンド・アート― 音というメディア」展以降、多くの展覧会を手がける。近年の企画は「坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 IS YOUR TIME」(2017年)、「多層世界の歩き方」(2022年)。ほか、個展企画も多数行なっている。美術および音楽批評。『メディア・アート原論』(久保田晃弘との共編著、フィルムアート社、2018年)


筧 康明(東京大学 大学院情報学環 教授)

インタラクティブメディア研究者/アーティスト。博士(学際情報学)。慶應義塾大学、plaplax等での活動を経て、現在は東京大学大学院情報学環教授を務める。物理素材や環境の特性を基点とするフィジカルインタフェース研究や作品制作、インタラクションデザインに取り組む。その成果は、CHI、UIST、SIGGRAPH等の工学分野の国際会議、Ars Electronica、文化庁メディア芸術祭等のフェスティバルや展覧会にて発表され、受賞も多数。

令和4年度採択者

鹿又 亘平(キュレーター/リサーチャー)

1990年、神奈川県生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒業後、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ にてNarrative Environments修士号を取得。日本に帰国後、アーティスト・イン・レジデンスを運営し、積極的にアートを通した国際交流プログラムを行う。アートの社会実装をテーマに研究員としても活動し、アーティストと社会の架け橋になるべく実践を続けている。