プログラムについて

文化庁では、文化庁メディア芸術祭において受賞作品や審査委員会推薦作品に選ばれた国内クリエイターの創作活動を推進する育成支援プログラムを実施しています。受賞・推薦作品に選出された経歴を持つクリエイター・アーティスト等を代表とした個人、および団体(制作チームやプロジェクト)を対象に、広く新しい作品の企画を募り、専門家からのアドバイスや技術提供をはじめとした育成支援、他のクリエイターとの交流支援、成果発表の機会の提供や制作費など、選出された企画の具体化を様々な形で支援します。

概略

メディア芸術分野(メディアインスタレーション、インタラクティブアート、映像作品、ゲーム、アニメーション、マンガ等)の新しい作品制作企画。
※自主制作、商業作品を問いません。

支援予算額:上限500万円

支援内容

レベルアップサポート 企画内容に基づき、アドバイザーをはじめとした様々な専門家からのアドバイスや技術提供の機会を提供します。

発信サポート 取り組んだ企画が今後の発表に繋がるように発信サポートを行います。本事業のウェブサイトだけでなくリリースの発信や、成果発表イベント時には企画を紹介するリーフレット(日英)を作成予定です。

クリエイターとの交流 他のクリエイターとの交流の機会を提供します。

制作サポート 企画内容に応じた育成支援。支援費用(資料調査費・材料費等)は500万円を上限とします。支援額は提出された企画内容に沿って決定します(決定された支援額を超える場合の超過分については自己負担とします)。

年間スケジュール(予定)

募集期間               2022年4月25日(月)~5月31日(火)15:00
                        (メール送付・応募書類必着)
1次選考(書類)     2022年6月初旬〜6月中旬
2次選考(面談)     2022年6月下旬
選考結果発表          2022年7月(公式ウェブサイト内で発表)

アドバイザーとの面談
初回面談      2022年7月下旬
中間面談      2022年10月
最終面談      2023年1月

成果発表イベント
2023年3月

令和4年度 アドバイザー

タナカ カツキ

マンガ家

京都精華大学デザイン学科ビジュアルデザイン専攻卒業。在学中の1985年にマンガ家デビュー。著書には『オッス!トン子ちゃん』、『サ道』、天久聖一との共著『バカドリル』など。その他映像作品等も多数手がけ、アーティスト、アートディレクターとして幅広く活動。カプセルトイ「コップのフチ子」の生みの親でもある。

森 まさあき

アニメーション作家/東京造形大学名誉教授

1955年静岡県生まれ。中央大学商学部会計学科在学時代より独学で始めた8mmフィルムによるコマ撮り自主作品で注目され、アニメ道にハマる。1980年(株)アニメーションスタッフルームに入社、セルアニメから初期のCG、モーションコントロールを使った数多くの特殊撮影のCM映像などを手掛けるが、手作りのクレイアニメに目覚め1990年に独立。(有)モリクラフトアニメーションを設立。とんねるずのみなさんのおかげです『ガラガラヘビがやってくる』『がじゃいも』など多くのクレイアニメ作品を生み出す。2005年より東京造形大学にてアニメーションの教育指導に励む。

森田 菜絵

企画・プロデューサー/株式会社マアルト

2000年より、個人クリエイターの発掘・育成をテーマにしたNHK「デジタル・スタジアム」等のテレビ番組制作ディレクターを経て、日本科学未来館において先端科学を伝えるプラネタリウムや展示映像、イベントの企画・プロデュースに従事。主な担当作に『暗やみの色』『BIRTHDAY』『夜はやさしい』『9次元からきた男』など。2010年、文化庁・新進芸術家海外研修制度(メディア芸術)により渡蘭、V2_Institute for the Unstable Mediaにて研修。2012年に帰国後、株式会社マアルトを設立。現在は、実験物理学者・中谷宇吉郎に関するアーカイブや企画、花火をテーマにしたプラネタリウム作品『ハナビリウム』など、サイエンス&アート分野のさまざまなプロジェクトに携わっている。

山川 冬樹

美術家/ホーメイ歌手

1973年ロンドン生まれ。自らの声・身体を媒体に視覚、聴覚、皮膚感覚に訴えかける表現で、音楽/現代美術/舞台芸術の境界を超えて活動。己の身体をテクノロジーによって音や光に拡張するパフォーマンスや、南シベリアの伝統歌唱「ホーメイ」を得意とし、国内外のノイズ/即興音楽シーン、音楽フェスなど、ジャンルを横断しながらパフォーマンスを行う。現代美術の分野では、『The Voice-over』(1997〜2008/東京都現代美術館蔵)、『「パ」日誌メント』(2011〜現在)などを発表。ハンセン病療養所でのフィールドワークや、帰還困難区域での長期的な取組み(グランギニョル未来として)を継続的に展開。2015年横浜文化賞 文化・芸術奨励賞受賞。

山本 加奈

編集/ライター/プロデューサー

世界最大級のデジタル・フィルム・フェスティバル「RESFEST」のディレクターを経て、映像業界のバイブル的ウェブマガジン「white-screen.jp」を企業内起業し運営兼編集長を務める。2017年11月より映像カルチャーを紹介する「NEWREEL.JP」を創設。伊藤ガビン氏とともに編集長に就任。ほか、海外のクリイティブイベントのプロデュースやインタビューを通して才能の発掘や、業界の意識改革に貢献する。これまで行ったインタビューは500人を優に超える。グローバルクリエイティブイベント「THU」Japan日本プロデューサー、パリ発のモーショングラフィックスの祭典「Motion Plus Design」日本を兼任。ヨガ雑誌のライターとしても活動する。

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