プログラムについて

国内クリエイター創作支援プログラムでは、文化庁メディア芸術祭において受賞作品もしくは審査委員会推薦作品に選ばれた若手クリエイターを対象に新しい作品の企画を募り、専門家からのアドバイスや技術提供をはじめとした育成支援、国内外のクリエイターとの交流会、成果発表の機会の提供や制作費など、様々な形で選出された企画の具体化を支援します。
本年度は、令和元年8月19日から9月6日の募集期間に集まった応募企画の中から、選考を経て計9件(育成支援A(個人):6件/育成支援B(団体):3件)の企画が採択されました。

概略

メディア芸術分野の新しい作品の企画(自主制作、商業作品を問わず、インタラクティブアート、映像、ウェブ、ゲーム、アニメーション、マンガなど)

育成支援A(個人)応募者の条件を満たしたクリエイターによる作品企画(支援予算額:上限180万円)

育成支援B(団体)応募者の条件を満たしたクリエイターを代表とした団体による作品企画(支援予算額:上限500万円)

支援内容

レベルアップサポート 企画内容に基づき、アドバイザーをはじめとした様々な専門家からのアドバイスや技術提供の機会を提供します。

発信サポート 取り組んだ企画が今後の発表に繋がるように発信 サポートを行います。本事業のウェブサイトでの発信、成果プレゼンテーション時には企画を紹介するリーフレット(日英)を作成します。
海外クリエイターとの交流 文化庁が招へいし、滞在制作を行う海外クリエイターとの交流の機会を提供します。

制作サポート 企画内容に応じた育成支援。「育成支援A(個人)」の企画への支援費用(資料調査費・材料費等)は180万円を上限とし、「育成支援B(団体)」の企画への支援費用(資料調査費・材料費等)は500万円を上限とします。支援額は提出された企画内容に沿って決定します(決定された支援額を超える場合の超過分については自己負担とします)。

年間スケジュール(予定)

企画募集 2019年8月19日(月)~9月6日(金)
1次選考 2019年9月中旬
2次選考 2019年9月下旬(1次選考通過者に別途連絡)
選考結果発表 2019年10月上旬(公式ウェブサイト内で発表)

アドバイザーとの面談
初回面談 2019年10月中旬
中間面談 2019年11月下旬
最終面談 2020年1月中旬

成果プレゼンテーション
2020年3月

アドバイザー

磯部洋子

環境クリエイター/sPods Inc CEO/Spirete株式会社COO/Mistletoe株式会社プロデューサー

既存の枠組みや固定概念を越えて、遊び心ある新しい価値が生まれる環境デザインに取り組む環境クリエイター。ソニー株式会社にて約15年間、PlayStationやWalkmanなどの商品/プラットフォーム企画に従事。教育Techスタートアップ「VIVITA」の事業立ち上げへの参画を経て、2017年よりスタートアップ育成を通じ社会課題の解決を目指すCollective Impact Community「Mistletoe」で、コミュニティ形成やスタートアップ支援に携わる。並行して移動型クリエイションスタジオプロジェクト「sPods」や、大企業からのスタートアップ挑戦を支援するスタートアップスタジオSpirete株式会社、Human Augmentation特化ファンド「15th Rock Ventrures」ベンチャーパートナーなど様々なプロジェクトで活動中。

久保田晃弘

アーティスト/多摩美術大学教授

1960年生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授/アートアーカイヴセンター所長。芸術衛星1号機の「ARTSAT1:INVADER」でARS ELECTRONICA 2015 HYBRID ART部門優秀賞をチーム受賞。「ARTSATプロジェクト」の成果で、第66回芸術選奨文部科学大臣賞(メディア芸術部門)を受賞。近著に「遙かなる他者のためのデザインー久保田晃弘の思索と実装」(BNN新社, 2017)「メディアアート原論」(フィルムアート社, 共編著, 2018)「インスタグラムと現代視覚文化論」(BNN新社, 共編著, 2018)「ニュー・ダーク・エイジ」(NTT出版, 監訳, 2018)「世界チャンピオンの紙飛行機ブック」(オライリージャパン, 監訳, 2019)などがある。
http://hemokosa.com

しりあがり寿

マンガ家/神戸芸術工科大学教授

1958年静岡市生まれ。1981年多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業。1985年単行本『エレキな春』でマンガ家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。1994年の独立後は、幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表、新聞の風刺4コママンガから長編ストーリーマンガ、アンダーグラウンドマンガなど様々なジャンルで独自な活動を続ける一方、近年では映像、アートなどマンガ以外の多方面に創作の幅を広げている。

戸村朝子

ソニー株式会社 コーポレートテクノロジー戦略部門 テクノロジーアライアンス部 コンテンツ開発課 統括課長

慶應義塾大学大学院理工学研究科、政策・メディア研究科修了後、(株)資生堂宣伝部コンピューターデザイン室を経て、2001年よりソニー(株)。新規事業開発が長く(株)ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、(株)アニプレックスなどで、映画やアニメーション、キャラクター版権等の配信事業構築を担当。その後、FIFAや国際NGOとの社会貢献プロジェクトやLife Space UX事業を経て、現在は先端技術を用いた高臨場感や表現開拓をテーマに、映像、音響、VRなど様々な先端コンテンツ開発に従事。『音響回廊“オデッセイ”』が第22回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選出。

和田敏克

アニメーション作家/東京造形大学准教授

1966年福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。1991年電通プロックスに入社。1996年より独自の手法によるアニメーション制作を開始する。プチプチ・アニメ『ビップとバップ』(2000-2005)が国内外のアニメーション映画祭で受賞、入選したほか、川本喜八郎監督『冬の日』(2005)では第2部ドキュメンタリーの構成・演出などを担当。荒井良二原作『スキマの国のポルタ』(2007)が第10回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。ベテランアニメーション作家9人とのアニメーション創作集団「G9+1」も活動中。2011年電通テックを退社。日本アニメーション協会常任理事。日本アニメーション学会理事。