平成25年度 採択企画

【平成25年度メディア芸術クリエイター育成支援事業】 採択企画発表!

「メディア芸術クリエイター育成支援事業」は、文化庁メディア芸術祭において受賞作品や審査委員会推薦作品に選ばれた若手クリエイターの創作活動をサポートするプロジェクトです。6月7日から24日の募集期間に応募のあった新作の企画の中から、選考により5企画が採択されました。今後、制作にあたってサポートが始まります。第17回文化庁メディア芸術祭の開催期間(2014年2月5日〜16日)に合わせて成果をプレゼンテーション等で発表する予定です。

(以下、作者名の五十音順)

作者名 勝本 雄一朗 KATSUMOTO Yuichiro
企画名 踊る箱(仮)
作品分野 ガジェット
【概要】
球、円錐、三角柱。あまたある立体のひとつ、立方体(正六面体)は転がりにくい。辺は等しく、角は直角。サイコロのように振られなければ、机上を弾むこともない。そんな立方体が、もし自らの力で転がり始めたら。前後左右に、縦横無尽に、意図せぬ方向に、転がり始めたとしたら。しまいには群れを作って、踊り始めたとしたら。本提案は、転がらないものを転がすというテーマのもと、踊る箱の実現に挑戦する。
受賞・選定歴
第10回エンターテインメント部門奨励賞『雨刀』
第15回エンターテインメント部門優秀賞『相転移的装置』

作者名 小松 宏誠 KOMATSU Kosei
企画名 上昇気流に乗り続ける、鳥の翼を素材としたオブジェ。―「オブジェの変形」により、ダンスのような動きを獲得する。―
作品分野 アート
【概要】
自身の過去作品に『Secret Garden』という、鳥の翼を素材とし、上昇気流に乗り空中を舞い続ける作品があるが、今回の企画では、オブジェ自体の変形を獲得し、バレエやブレイクダンスのような、緩急のある美しい回転を目指す。浮遊するオブジェの変形を実現するためには、ワイヤレス給電のリサーチと開発が重要な課題となる。
受賞・選定歴
第10回アート部門審査委員会推薦作品『浮く冬』

作者名 鈴木沙織 SUZUKI Saori
企画名 大丈夫だよ
作品分野 アニメーション
【概要】
先の見えない未来に皆が不安を感じている。そんな閉塞感に満ちた時代に我々は生きている。では今人生は憂鬱で苦しみや生きる事に値しないのか?
そうではない、という事を事実として信じられるように生の中に喜びがある事を思い出させるような作品を作る。私自身へ、そして同時代に生きる人々へ向けた切実な『大丈夫だよ』というメッセージを描く半立体の人形アニメーション作品。
受賞・選定歴
第16回アニメーション部門審査委員会推薦作品『感傷の沈殿』

photo by Nozomu Toyoshima

作者名 スプツニ子! Sputniko!
企画名 Moon-Walk Machine
作品分野 アート
【概要】
『私も月面に自分の足跡を残して「この一歩は人類にとって…」とか、言ってみたい!』というアーティストの願望でスタートしたプロジェクト。 テキサス州ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターや、宇宙開発レース「Google Lunar X Prize」日本参加チーム「ハクト」のメンバー達の協力で、「月面に足跡を残すためだけの月面探査ローバー」を開発する。
受賞・選定歴
第14回アート部門『カラスボット☆ジェニー』

作者名 水江未来 MIZUE Mirai 藤田純平 FUJITA Junpei
企画名 momom(モモン)
作品分野 アニメーション
【概要】
アニメーションを見ること。それは、作家のアタマの中をのぞき見ること。
アニメーションを作ること。それは、己のアタマの中のアイディアを膨大な量の画材と時間を駆使し、外の世界へ脱出させること。
本企画では「想像による創造」というアニメーションの本質的テーマそのものを「ある少年の一日」というモチーフにのせ、描く。
主人公の少年の夢と現が混じり合い、具象と抽象が交錯する新たなアニメーション表現を目指す。
受賞・選定歴
水江未来
第7回アニメーション部門審査委員会推薦作品『FANTASTIC CELL』
第11回アニメーション部門審査委員会推薦作品『LOST UTOPIA』
第12回アニメーション部門審査委員会推薦作品『DEVOUR DINNER』
第13回アニメーション部門審査委員会推薦作品『METROPOLIS』
第15回アニメーション部門審査委員会推薦作品『MODERN No.2』
藤田純平
第9回アニメーション部門奨励賞『SEASONS』
第13回アニメーション部門審査委員会推薦作品『忘却星の公式』