鈴木さんは、前回に引き続き、アドバイザーの伊藤有壱氏、岩谷徹氏との面談を行いました。今回は、スケジュールの関係で、伊藤氏との面談の一週間後に、岩谷氏との面談と、計2回を実施しました。

伊藤氏との面談には、前回、制作してみてはどうかとアドバイスされたビデオコンテと、時間軸にそって作品内の感情の変化を視覚化した設計図が準備され、内容の確認が行われました。

今回の作品には、人物や部屋、海、魚といった具体的な要素が登場しますが、ストーリーはなく、抽象的な印象を与えるシーンで全編が構成されています。その内容を受けて、伊藤氏からは、感覚的に伝える部分はあっても、部分的には描写しきって伝えるシーン、表情をきちんとみせるシーンも必要ではないかという指摘があり、観客の視線に立ってみる重要性も伝えられました。

岩谷氏からは、こういった作品の場合は、テンポある音楽が必要ではないかという意見も出されました。
そして両氏から、作品の全体の長さに関してもコメントがありました。13分程度の作品として完成が予定されていましたが、コンテや設計図を見て、鈴木さん自身メリハリをつける必要を感じていました。そこで、内容をコンパクトにして密度をもたせ、7分を超えない構成が提案されました。
作品の構成に関するアドバイスが、今後の制作にどのように生かされるのでしょうか。